字幕付きCMの制作について Ⅲ:字幕の特徴

弊社も普及に向けて力を入れている「字幕付きCM」制作の実際について、わかりやすくまとめたコラムです。
全3回掲載の最終回となります。

前回の記事はこちら
字幕付きCMの制作について Ⅰ:字幕編集の概要
字幕付きCMの制作について Ⅱ:搬入ルールとポイント

技術的な特徴

■「隠された」字幕です。

Point

CCは、オンエアでは受信機(テレビ、レコーダー)の字幕機能をONにしたときにのみ表示されます。
したがって、字幕付き原版についてもそのまま再生しただけでは字幕は表示されません。
字幕を表示させるにはANCデータモニター装置(通称 ANCモニター)という機材が必要です。

■オンエアでは表示タイミングが少しだけ遅れます。

Point

CCは受信機側で出力する字幕です。
トレインチャンネルの字幕や映画字幕とは異なり、画面に焼き込まれた字幕ではなくデータとして挿入されているためどうしても設計したタイミングよりも表示が遅れます。
ディレイの幅は機種により程度が異なります。(上記ANCモニターでもディレイは発生します)

■フォントは選択できません。

Point

CCで表示されるフォントは、受信機ごとに内蔵されたフォントが表示されます。
そのため制作時にご覧いただく字幕は、字幕編集機のプレビュー、またはANCモニターの出力となります。

表現的な特徴

■「音声情報の保障」という目的に立脚した字幕表現を行います。

Point

CCは音声情報を保障することが目的の字幕となります。

■薬事、免責等のテロップには字幕をかぶせないよう、字幕をレイアウトします。

Point

CCはその目的から、通常の字幕(オープンテロップの字幕)とは異なる独特の表現様式があります。
ただしこれらは搬入基準でルール化されたものではありませんので、演出意図により変更・修正することは問題ありません。

例1)話者による色分け

字幕を色分けすることで、発話者を区別することができます。主たる話者は黄色、続く人物には緑、シアン、
ナレーションには白、という表現が基本となります。(状況次第で変わる場合もあります)

例2)カッコの使い方

(  )話者名表記やト書きに使用します。
< >ナレーションの表記に使用します。
《  》モノローグの表記に使用します。
「  」引用部分や強調箇所、例えば商品名などに使用します。 

例3)読点(、)の省略

仮にセリフであれば
 原稿:美しい、日本語の表現。→字幕:美しい 日本語の表現。

仮にナレーションであれば
 原稿:美しい、日本語の表現。→字幕:<美しい 日本語の表現>

例4)ルビ

固有名詞(商品名や人名など)や難読漢字などには積極的にルビを振ることで正しい読みを担保します。

字幕CM協議会チャンネル 動画公開

字幕付きCMの普及拡大を目指し、日本アドバタイザーズ協会(JAA)、日本広告業協会(JAAA)、日本民間放送連盟(民放連)の3団体で構成する字幕付きCM普及推進協議会(略称:字幕CM協議会)が、YouTubeにおいて『字幕CM協議会チャンネル』を開設し、「字幕付きCM 5つのお話(動画)」の公開を開始しました。

各動画はこちらのリンクからご覧頂けます。
字幕CMキャンペーン | JAAA 一般社団法人 日本広告業協会
字幕CM協議会チャンネル – YouTube

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