字幕付きCMの制作について Ⅰ:字幕編集の概要

弊社も普及に向けて力を入れている「字幕付きCM」制作の実際について、わかりやすくまとめたコラムです。
全3回掲載の1回目となります。

字幕付きCMは「クローズドキャプション(CC)」と呼ばれる技術を使用して放送されています。
クローズドキャプションとはテレビやレコーダーの「字幕」機能をONにすることで表示される字幕のことです。
音声情報を補償することで耳の不自由な方にも放送内容をより理解していただくための仕組みで字幕機能をONにしない場合は表示されません。

字幕編集

クローズドキャプションの編集にはAdobe Premiere ProやAutodesk Flame®などのビデオ編集機ではなく専用の「字幕編集ソフト」を使用します。

クローズドキャプションの編集に特化した機材のためクレジットの作成やオンエアフォーマットの作成は別途、ビデオ編集機で作業を行います。

Point

ポストプロダクションでのCM編集作業というと、お客様立ち合いの上での編集作業が一般的ですが、字幕付きCMの編集においては基本的におまかせで編集を進めさせていただいております。

搬入基準で定義されたルールやCCの一般的な表現様式に基づいて仕上げられたチェック用ファイルをご確認いただき、OKまたはお戻しをいただく流れが一般的です。

おまかせ編集で仕込みが完了した後、オプションでお立合い試写を行うことも可能です。
基本的におまかせ編集ですので、編集室のブッキングは必要ありません。
(お立合い試写が必要な場合は別途、試写室のブッキングが必要です)

制作フロー

ワークフロー図
元素材お預かり時、下記2点の素材をご手配ください。

  1. 原版・原版のコピー・原版に準じる品質のムービーファイル
  2. カット表やナレーション原稿などの音声内容の分かる資料
Point

チェック用ファイルを作成するところまではMP4などの軽量なファイルでも問題ありません。
また、字幕付き原版作成に使用する元素材をファイルでご支給いただく場合は元素材のクレジットもあわせてご手配ください。

Point

カット表は字幕制作を行う上でのガイドとして、また作成した字幕の校正資料として使用します。
あくまでもガイドですので、最終的な字幕はCCの標準的な表現手法や当社の知見を反映した内容に調整します。
「字幕制作を行うための完成原稿」をご支給いただく必要はございません。

事前確認事項

①放送枠

字幕付きCMは2020年1月現在においては、まだスポットCMでオンエアすることはできません。
オンエアできるのは一社提供枠または共同枠、いわゆる「タイム枠」のみとなりますので「オンエアできる枠があるかどうか」を事前にご確認ください。

②オンエアプリントまたはオンライン送稿の納品スケジュール

字幕付きCMは必ず放送局の事前確認を経る必要があり、確認期間を見込んだスケジューリングが重要です。

Point

放送局の事前確認で差し戻しとなることは弊社事例では極めて稀です。
通常はクライアントOKが出た段階で字幕付き原版の作成を進行されることをおすすめします。(万が一、事前確認で差し戻しが発生しても、当社では追加コストは発生いたしません)

字幕ロゴロゴの有無

字幕付きCMでは、字幕放送である旨を訴求するため多くの広告主が本篇冒頭に上記のロゴを表示しています。
ただし、このロゴの表示はルール化されたものではなく任意となります。

Point

ロゴの挿入は弊社で行いますので、素材となる原版を調整していただく必要はありません。

(2022.8現在)

字幕CM協議会チャンネル 動画公開

字幕付きCMの普及拡大を目指し、日本アドバタイザーズ協会(JAA)、日本広告業協会(JAAA)、日本民間放送連盟(民放連)の3団体で構成する字幕付きCM普及推進協議会(略称:字幕CM協議会)が、YouTubeにおいて『字幕CM協議会チャンネル』を開設し、「字幕付きCM 5つのお話(動画)」の公開を開始しました。

各動画はこちらのリンクからご覧頂けます。
字幕CMキャンペーン | JAAA 一般社団法人 日本広告業協会
字幕CM協議会チャンネル – YouTube

字幕キャンペーンバナー